言語聴覚士の仕事は、さまざまなやりがいや魅力があります。話す、聞く、安全に飲み込んで食べるなどという行為は、人の日常生活において重要なものです。言語聴覚士はそれらの行為が難しい方をしっかりと支え、サポートする仕事です。そんな中、訓練の成果を目の当たりにして、患者さんやその家族と一緒に喜びを分かち合えることは、大きなやりがいといえるでしょう。

また、チーム医療において、他の医療スタッフとコミュニケーションを取りながら、専門性の高い支援を行うことができます。チームの一員として、自分にしかできない専門性の高い役割を果たせることは、大きな魅力といえるでしょう。そして、言語聴覚士としてサポートや訓練をし、患者さんの社会復帰に貢献できるのも嬉しいところです。実際、サポートする患者さんは老若男女問わず年代の幅は広くなります。読み書きが困難な子どもや、話したりコミュニケーションが取りにくい子どもの成長を支える現場もあるため、子どものケアに従事したい方にもおすすめです。

そして、基本的に言語聴覚士のほとんどは夜勤がなく、就業時間も決まっています。そのため、家事や子育てと両立したい方にも最適な仕事です。託児所が併設している施設も多くあり、こういった場所であれば安心して働くことができるでしょう。また、出産や育児で一度仕事を離れても、言語聴覚士は国家資格であるため、復帰しやすく長く働き続けることが可能です。全国問わず求人があり、再就職しやすいのも魅力です。近年、日本は超高齢化社会と呼ばれており、高齢者の増加とともに介護や福祉、訪問リハビリテーションなどの分野でさらに需要が高くなることが予想されます。こういった背景を考慮しても、言語聴覚士は将来性ある仕事といえるでしょう。